従業員の体験
シスコは、個々のニーズに応じた自主学習を重視しており、従業員が自分の成功に必要なスキルとリソースを十分に理解できるよう努めています。
シスコは、個々のニーズに応じた自主学習を重視しており、従業員が自分の成功に必要なスキルとリソースを十分に理解できるよう努めています。
シスコでは従業員に日常の業務とは別に役割や職務を模索するよう奨励しています。自らの可能性を追求することでスキルと強みを一致させ、社内で自由にキャリアを再構築できる機会につながっています。新しいことを学ぶのに時期尚早ということもなければ、もちろん手遅れということもありません。シスコではインターンからエグゼクティブ リーダーシップ チームに至るまで、一人ひとりと向き合ってともに新しい働き方や指導方法を追求します。
シスコは従業員がそれぞれの強みを活かしたより良い働き方ができるように、個人だけでなくチームにも必要な環境を整えるよう取り組んでいます。たとえばチームでの業務の協調性と成果を高める支援策として、管理職と従業員の関係や個人の対人関係を強化するために仮想や対面でのコミュニケーションツールを活用しています。従業員とリソースを共有し、従業員からのフィードバックに耳を傾けるという双方向のやり取りは一人ひとりの声を会社に届ける機会になり、シスコの成功の鍵となっています。
チームの成長、ひいてはシスコの企業としての成長にはリーダーの存在がきわめて重要です。シスコではその点を踏まえ、リーダーが意欲的に関与し、継続的なスキルの向上を通して活躍できるプログラムを設けています。
経験値に応じたあらゆるレベルのリーダーシップが対象となるプログラムやエクスペリエンスには、仮想セッション、1 対 1 のミーティング、専門的なピアコーチングなどがあります。次に挙げるのはリーダー向けプログラムの一例です。
プログラム名 | プログラムの目標 |
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プログラム名シスコリーダーの資質 | プログラムの目標 このプログラムは、新しいチームリーダーを対象にシスコのリーダーに求められる要素について理解を深めてもらうとともに、どのようなツールやリソースを利用できるかを知ってもらうことを目標に、2 日間かけて実施されます。2022 年度には新たにリーダーとなった 2,200 人を超える人材がこのプログラムに参加しました。 |
プログラム名新任リーダージャーニー | プログラムの目標 6 ヵ月の期間にわたって実施されるこのコホートベースのプログラムは、Degreed パスウェイと呼ばれる研修コースと仮想ファシリテータを講師とする「リーダーシップサークル」セッションを通じて、新たにリーダーになった人材にリーダーが担う役割を身に着けてもらうためのプログラムです。2022 年度は約 450 名の新任チームリーダーが参加しました。 |
プログラム名リーダーラーニングラボ | プログラムの目標 この 120 分間のラボでは、厳しい場面での会話をリーダーが共感と気配りをもってやり抜く方法を学びます。このテーマの専門家を相手役に演習形式で実際に起こりうる場面をシミュレーションし、その場でフィーバックを受けます。2022 年度は 550 名を超えるリーダーがラーニングラボに参加しました。 |
プログラム名コーチング | プログラムの目標 リーダーのレベルごとにカスタマイズされたコーチングパッケージが提供されます。人間的な触れ合いがあり、個人に合わせた結果重視の方法を用いて、リーダーの強みを最大限に引き出すことに重点を置いています。2022 年度は 1,100 名を超えるリーダーがコーチングに参加しました。 |
シスコではコミュニケーションの力や成長をチームの手に委ねています。「チームの力」は、パフォーマンスを次のレベルに引き上げる段階に差し掛かっているチームを対象としたディスカッション型のチーム学習で、ガイドの助けを借りて進めることができます。ファシリテータが進行する学習セッションで構成され、チームで課題に取り組むことでチームへの参画意識の向上を図ります。このプログラムではシスコにおけるチーム成功の秘訣を理解し、その実践を通じて各チームがどこで成長できるかを特定するのに役立ちます。2022 年度は全世界で 194 回の「チームの力」ワークショップが開催されました。
さらに、シスコでは「チームスペース」のような個人とチームのコラボレーションの活性化を図るプラットフォームを活用してチームの関係強化を図っています。ツールを活用することで習慣的な取り組み(1 回限りの強み評価、週ごとのチェックイン、四半期ごとの参画意識調査)を定着させ、チームの真価を発揮できるようになります。
「チームの力:ハイブリッドワーク」のメニューでは、チームとして協力しながらハイブリッドワークの世界を切り開いていくためのソリューションとプランについて議論するツールや機会を提供しています。
セルフサービスのメニューは、経験豊富なコーチとファシリテータによって準備されたリソースです。チームコンサルタントが直接関わらなくても、リーダーとチームが具体的な目標に向かって連携して取り組むことができます。
チームによって必要とするものが異なります。シスコはリーダーと連携して、各チームを最高の状態に持っていきます。
シスコは従業員に習得すべきスキルを説いて聞かせるのではなく、自らが関心をもって独自の道を選ぶ姿勢を大事にしています。このような学習方法をシスコでは「エッジ学習」と呼んでいます。Degreed は社内のリソースと TED トークや LinkedIn ラーニングの学習コースのような外部の教材を統合した、シスコの継続的学習のプラットフォームです。このプログラムでは機械学習を利用することでユーザーに合わせてカスタマイズされた推奨コンテンツが提供され、シスコが提案するカリキュラムにするか、能力開発計画を独自に設計するかを選べるようになっています。どこからでも利用でき、自分にとって意味のあるコンテンツを見つけて学習し、成果をまとめたり、共有したり、学習状況を管理したりするハブとして機能するのが Degreed です。このプログラムを活用すれば現在および将来的にビジネスで求められる中核的なスキルを職種、職務、役割の変化に応じて開発していくことができます。リーダーはチームメンバーの活動状況を確認し、従業員のスキルの伸びや関心のある事項を把握できます。
シスコの My Onboarding Journey は、新入社員を受け入れ、シスコにすばやく慣れさせるための 90 日間の導入コースです。参加者は、部門を超えた対話を経験することで、シスコのビジネス、戦略、文化を学びます。My Onboarding Journey は、2022 年度に 11,187 人の新入社員を受け入れ、その 94% が期待以上のプログラムであったと回答しています。今後は、プログラムを多くの言語に翻訳し、複合的なエクスペリエンスとして提供します。
Cisco Illuminate はさまざまな学習体験を四半期単位で継続的に提供するプログラムであり、自信を持ってキャリアを築いていくために必要な人材、情報、スキルを従業員に紹介します。以下のようなテーマから四半期ごとに異なるテーマを取り上げています。
各イベントは、従業員からのフィードバックに応えて作られており、従業員が主体的に学習し、シスコでのキャリアを築いていけるよう後押しすることが狙いです。イベントは、関連性が高く実用的な知識の習得に特化し、学習とキャリア形成の推進力になるよう設計されています。最初の Illuminate Your Learning イベントは 2022 年春に開催され、学習にスポットライトを当てました。Illuminate の目的は、キャリアに必要なスキルを理解して関連する学習に結びつけ、得た知識を活用してシスコでのキャリアを自信を持って築いていけるようにすることです。
Career Launchpad を利用すると、従業員が自分のペースで学習や振り返りを行いながら能力開発を進めていけます。Degreed で提供されている Career Launchpad では既存のリソースが統合されており、シスコのあらゆる役割で必要な 7 つのスキルを習得するための自己学習計画である Cisco Foundational Skills Plan や、他の従業員のキャリア像を調べて自分のキャリア像を構築するのに役立つ Cisco Career Stories などを利用できます。